ヘルパンギーナについて

ヘルパンギーナは、 突然の高熱での発症し、のどの奥に口内炎が多数できる夏カゼの代表です。

コクサッキーウイルスというウイルスが原因で流行します。多くは数日間の経過で回復しますが、高熱やのどの痛みによる食欲低下などで脱水に注意する必要があります。

また、まれに無菌性髄膜炎心筋炎の合併症がおこることが知られており、頭痛、嘔吐、顔色の変化、呼吸困難などの出現に気を配りながら看病しましょう。

ここでの内容は国立感染症研究所感染症情報センターが掲載する感染症の話「ヘルパンギーナ」http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_08.html)の項目を参考にさせていただきました。

【特徴】
ヘルパンギーナは主にコクサッキーウイルスというウイルスにより感染します。毎年5 月頃より増加し始め、6〜7月にかけて流行のピークとなり、9〜10月まで流行は続きます。年齢は4歳以下 がほとんどであり、1歳代がもっとも多く罹りやすい感染症です。

感染経路は接触感染と飛沫感染で、発症まもなくがもっとも感染力が強いです。しかし回復後にも2 〜4週間にわたり便からウイルスが排出されています。

【症状と診断】
2〜4 日の潜伏期のあと、突然の発熱で発症し、のどの奥に直径1〜2mm 、場合により大きいものでは5mmほどの口内炎が多数出現するのが特徴です。

発熱については2 〜4 日間程度で解熱し、それにやや遅れて口内炎も回復します。

発熱時に熱性けいれんをおこしたり、口腔内の疼痛のため不機嫌、食欲低下、それによる脱水症などに対する注意が必要ですが、ほとんどは自然に回復します。

また、まれには無菌性髄膜炎急性心筋炎などを合併することがあります。無菌性髄膜炎の場合にはひどい頭痛・嘔吐などの症状が重なります。急性心筋炎については、顔色がすぐれず、呼吸があらくなり、冷や汗をかいたり、活気がほとんどなくなるような症状が重なります。このような合併症が出た場合は入院処置など早急な対応が必要になります。


確定診断には、口内炎付近の粘液を材料としてウイルス分離を行うことです。また、血液検査による診断方法はありますが、いずれも結果判定までに数週間を要します。のどの症状が特徴的ですので、実際には症状による診断で十分なことがほとんどです。

【治療と予防】
通常は症状に応じた投薬(対症療法)のみで回復します。、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を用います。時には脱水に対して点滴治療が必要なこともあります。

無菌性髄膜炎や心筋炎の合併例では入院治療が必要です。

特別な予防法はなく、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどで対応します。


【出席停止期間】
明確な規定はありません。各学校・幼稚園・保育園でのとりきめに従うことになります。

ヘルパンギーナは主な症状が回復した後も、ウイルスは便から排泄されることがあるので、症状の強いときのみ登校登園を停止しても、流行阻止が期待できないこともあります。しかし、ヘルパンギーナの大多数は軽症な経過で回復可能です。登校登園については流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すべきというのが一般的な見解になっています。